過日近くのコンビニで
見つけたのは、
「炭火焼室蘭風焼鳥(豚精たれ・からし入)」
であった。
なんというネーミングであろう。
「室蘭風」とはいったいどんなものか。
辛子が入っていたら室蘭なのか。
室蘭出身の知人に聞いてみたところ、
「わっかんなーい。初めて聞いたー。」
と、室蘭人もわからなかった。
その知人曰く、
室蘭といえば焼鳥なんだそうである。
今日初めて知った。
北見が焼肉の街と胸を張って宣言しているが、
もしかして道内でもほとんど
知られていないのではあるまいかと
少々心配になってきた。
北見焼肉の歌まであるのに。
三宅が学生の頃、
室蘭にある[地球岬]へ
片思いの子を誘って
ドライブした事がある。
夕陽の時間を見計らって札幌を出発したが、
用意した話題も缶コーヒーも、
道中すべて空振りであった。
若さゆえの過ちである。
始めて見た[地球岬]は
どこまでも続く水平線が
地球は丸いという事を
三宅に感じさせた。
残念ながら夕陽ではなかったが、
雄大で我が何者かを思い起こさせる
ロマンチックな場所であった。
後日、三宅はあっさりとフラれ、
[地球岬]は重ねて忘れられない
場所となってしまった。
話を戻せば、
「炭火焼室蘭風焼鳥」のおにぎりは
辛子の効いた大人の味である。
[地球岬]の味かどうかは
もう一度行って見ないと
わからない。