院長の「なんていうか」日誌

みやけゆう歯科医院のオフィシャルページ

忘れ得ぬ言葉

先週の土曜日、
不意だったのだが、
2年前、みやけゆう歯科医院で勤めていた
デンタルアシスタントのMさんに
ばったりと会った。



2年前の春、
みやけゆう歯科医院では急に辞めた
デンタルアシスタントの補充がきかず、
苦しい局面が続いていた。
三宅の苦しい心情を聞かされた
心優しき先輩は1人の
デンタルアシスタントを紹介してくれたのである。



面接時にスーツ姿でやってきた
Mさんは、黒髪以外は不可である
みやけゆう歯科医院の厳しい
接遇基準を快く受け、
きれいな茶髪を染め直して
受付嬢となった。


Mさんは、
仕事が速いばかりではなく確実で、
みやけゆう歯科医院の受付の
問題点を三宅に確認の後、
短期間に整理してしまった。
患者様の受けも良く、
難しい電話応対など難なく
こなしていたのである。


さらに、
良く言えばエモーショナルな、
悪く言えば『どんぶり』な三宅の
要求を彼女は笑顔でこなしてくれた。



毎年恒例に行われる
みやけゆう歯科医院での
スズメの巣作りが終わる頃、
Mさんは優しいご主人との間に
子供が出来たと知らせてきた。
そのときに彼女が言った言葉が
忘れられない。



「ここに来る前は、
 子供が苦手だったンですけど、
 受付で子供と話しているうちにー、
 好きだなって思えるようになったンです。」



思い出す度に嬉しくなる。
子供が好きになって、
子供がやってくるなんて
なんて素晴らしいんだろう。
天使の存在をMさんは
教えてくれた。


その年の12月に
Mさんは出産の為に
みやけゆう歯科医院を
惜しまれつつ去った。




今ではかわいい男の子の母親となり、
復職して違う歯科医院で勤めている。
偶然会った土曜日に
彼女はまたもや
忘れられない事を口にした。



「私、一時でもみやけゆう歯科医院に
 勤めて良かったって思うンです。」



これまた嬉しい事を言う。
彼女もろとも家族ひっくるめて
寿司屋に招待したくなった。
帰りに特上の「折り」を
全員に持たせたくもなった。
タクシーで帰ってもらおうとさえ思う。


しかし仕事中だったので
それも適わぬ夢となってしまった。
残念至極である。




ありがとうMさん。
いまいる歯科医院でも
患者様に優しく、
歯医者に嬉しい貴女なのでしょう。
なにより患者様がラッキーである。