院長の「なんていうか」日誌

みやけゆう歯科医院のオフィシャルページ

寒かった話


むかし父はことある事に
誰に向かうともなく
こう言った。


「暖かい土地に住みたいなぁ。」


北見の土地に生まれた
息子からすれば
その発言は妙なものに感じられた。
父は内地(本州)の生まれだったので、
今にしてみれば北見の寒さを
厳しく感じたのかも知れない。


昨日の事、
いつものように朝の見回りに
みやけゆう歯科医院に入ると
明らかに空気が違うのに
すぐ気がついた。
足を1歩踏み入れると
北海道の人が活動する
建物にあるまじき
厳しく冷酷な寒さであり
正真正銘『ゾッ』とした。


暖房が入っていないのである。
正確にはボイラーが異常になり
自ら運転を停止したものであった。
何度かボイラーのスイッチを
入れたり切ったりするが、
すぐにボイラーは停止してしまう。


もしかして燃料切れかと思い、
外のタンクを点検に走ったが
タンクには十分な燃料が
蓄えられていた。


いとも簡単に三宅の
手だては底をつき、
原因不明のまま
冷えたみやけゆう歯科医院で
業者に電話をする事になった。


業者は有り難いことに
すぐに駆けつけてくれたが、
ボイラーの異常を見て
少なからずビックリした様子であった。
その後、1時間ほどして
ボイラーは点くようになったのだが、


「停まる事があるかも知れません。」


という有り難くない
お墨付きであった。



暖かい土地に住んでいれば
こんなハプニングと
厳しい寒さなどは
関係ないのだろうが、
もはや仕方がない。
雪国に生まれた
三宅の宿命なのだから。



医院の室温が上がるまで
オイルストーブを数台
持ち込んでどうにか診療を
こなしたが、
優しいみやけゆう歯科医院の
患者様は文句も言わずに
治療を受けてくれたのである。




どうか風邪など
お召しになりませぬように。