院長の「なんていうか」日誌

みやけゆう歯科医院のオフィシャルページ

男たるもの


Uさんは数年前に
他の歯科医院から
紹介されてきた患者様である。
昭和一桁生まれの男性であるから
三宅と話す際にも、


「おはようございます。
 その後歯の調子はいかがでしょうか。」


「・・・・・・・。」


と無言で頷くか、
最低限度の症状について
口を開くだけである。
それはそれで男らしいと思う。
振り返れば、
三宅はちょっと喋り過ぎではないかと
思えてくる。
普段は多弁で診療の際には
無口な歯医者の話も
聞いた事があるが、
自分のスタイルとして
検討の余地があるかも知れない。



「ご無沙汰でした。
 すこし痩せたんじゃない?」


Uさんが流暢に喋り出した。
[ささき]がアシスタントに就いたのである。


「最近ねぇ・・・。」


Uさんのおしゃべりは止まらない。
彼は[ささき]に多弁なのである。
[ささき]はこういう患者様を
何人も持っているのだ。




うっ、なんか悔しいぞ。