三宅の行きつけのコンビニは
残念ながら明日にも閉店である。
不景気が原因だろうか。
三宅の買い方が足りなかったか・・・。
そんな話ではあるまい。
今日午前中にいらした
商店主の方も、
「物販はツライからねぇ・・・。」と
言葉少なに、いや、
たくさん話していかれた。
そういう時代か。
昼休みにそのコンビニの前を
通りかかると、
お店の中はガランドウで、
辛うじておにぎりや
飲み物が置かれているだけである。
コンビニに商品が無いというのは
5年前の大雪の際に
見て以来であった。
ちょっと、なんていうか怖い。
世話になったのは事実だから、
ひと言ご挨拶にと
コンビニのドアを開け
店長さんに話しかける。
「やめちゃうんですか。」
「ええ、今までありがとうございました。」
若い店長さんが笑顔で
答えてくれたが、
どこかもの寂しげである。
スタッフ用にと
コーヒーをいくつか買い込んでレジへ。
「お世話になりました。」
「今までご利用ありがとうございました。」
数年、このコンビニに通っていても
言葉を交わしたことが無かったのに、
はじめての言葉が送別の辞とは
切ないものがある。
しかし、
帰り際に店長さんは
笑顔でこう言った。
「またいらしてくださーい。」
あれっ？
