「先生、ちらほら・・・あるねぇ」
白髪である。
人からは年齢不詳などと
よく言われるのだが、
やはり平等に三宅も
歳をとっているのであった。
先週、出張で北見を留守にしていたので
散髪に行けなかった。
今日の診療が終わってから
伸びた三宅の髪を切りに
かかりつけの美容院に
漸くたどり着いたところで
『白髪』宣言であった。
「これくらいでも
白髪を染める人、いますか?」
「いるけど、先生は勧めないねぇ」
三宅担当の美容師さんは
相当に腕がいい。
そもそもプロには従うのである。
出来れば『銀髪』にならぬかと
思わないでもない。
学生の頃、
三宅の「おでこ」があまりに広いので
将来「ハゲる」だろうと
同級生のMがニヤニヤして
三宅に予言したが、
ハゲたらそれで良いと三宅は思う。
ハゲた小児歯科医も
ウケそうでなんかお得感がある。
しかし、
「ハゲてもいい」と
当院の歯科衛生士[ささき]に
話したところ、
彼女はキッパリとこう言った。
「先生は頭の形が悪いからハゲたらカッコ悪いですよ」
んっがっ、むっむっ・・・・