「先生、さっきお昼に頬の白い、
見たことのない鳥が
(駐車場に)来てましたよ。」
歯科衛生士の[おおたに]が
昼休み明けに三宅に伝えてきた。
カメラを持って外に出して
その鳥を探そうと思ったが、
主任に睨まれ診療に精を出した。
『頬の白い』という点で
[ヒガラ]ではいかと思うが、
自分で見た訳ではないので分からない。
ヒガラはスズメより目立たず、
枝から枝へ飛び歩くので
なかなか姿を(三宅は)見ないのである。
しかしヒガラの声は
どこか清々しく好きだ。
今度[おおたに]を連れて
ヒガラを探しに行こう。