「キリンの泡が飲みたい!」
「なんだいそれ」
娘がはっきりと要求している。
いつもの話だが。
しかし『キリンの泡』とは
これまたケッタイな要求である。
キリンが口から泡でも
噴(ふ)いているのだろうか。
動物園にしかいないのに、
しかもその泡を飲むとは
ますます娘の言うことが分からない。
昔で言う新人類か。
もしくは、
お年頃とはこのことだろうか。
『?』マークが頭に立った三宅を見て
家人が説明してくれた。
「キリンの泡って・・・」
キリンの新商品だ。
なんでも『大人のくつろぎ炭酸』だとか。
娘がなぜか気に入っている。
なるほどよく分かったが、
『大人の・・・』だから
娘には早いのではないか。