往々にして歯医者は
歯磨き粉に厳しい。
その能力を過小評価しがちである。
スーパーのレジ横に
『ガリガリ君』の歯磨き粉が置かれていて、
レジ待ちをしている間に
三宅は手に取り成分表を眺めていた。
『ガリガリ君』はもともと
アイスキャンディーであるが、
近年はキャラクターとして商品展開されている。
しかし、歯磨き粉になるとは意外であった。
当然購入して味見をする。
ソーダ味やパイナップル味など
歯科関係者には考えつかない味ではないか。
風味はどちらも大変よろしい。
強いて言えば磨いた後に
『粉っぽい』感覚が残る。
市販品なのでコスト上致し方ないか。
気になるのは『期間限定』というところだ。
期間限定の歯磨き粉とは
これまた歯科関係者には
思いも寄らないアイディアでは
なかろうか。