よく子ども達から、
「夜に診察室へ行くのって怖くないの?」
と聞かれるのだが、
当然全く怖くはない。
夜間に仕事を片づけるため
ちょくちょく出入りしているほどである。
父の医院が建て直される前は
開業後から少しずつ建て増したそうだ。
結果病室は回廊のような構造であり。
まして夜間は真っ暗であった。
入院患者も多かったため
消灯後の寝息や物音は当たり前だったが、
そんな夜の診療所を
三宅はしばしば父と闊歩していたのである。
それに比べれば
自分の歯科医院など
「ディズニーランドのエレクトリカルパレード後」
みたいなものである。
例えがマニアックか。