院長の「なんていうか」日誌

みやけゆう歯科医院のオフィシャルページ

星を継ぐもの


『星を継ぐもの』は
北海道出身の漫画家、星野之宣氏によって描かれた作品だ。
原作者は著名なSF作家である
ジェイムス・P・ホーガン氏で
この作品で賞を取っている。


     ◆


近未来。
画期的かつ安価なエネルギー開発が為され、
地球規模で武器などの軍備は
「買収」と言う形で廃棄された。
アメリカ軍は宇宙開発機構となり、
宇宙開発が進められている。


そんなとき月面の裏側、
アンテナの敷設調査において、
見慣れぬ宇宙服を着た
奇妙な遺体が発見される。



地球から呼び寄せられた、
ヴィクター・ハント博士と
クリス・ダンチェッカー教授が調査することにより、
この謎の遺体が「5万年前の人間」であることを
突きとめるのであった。


5万年前に月に人間が存在したミステリーを、
ハントとダンチェッカーが解明に乗り出す。
しかし謎が謎を呼ぶのであった・・・。


     ◆


「5万年前の人間が月に」という点で
SF好きとしては興味を引かれるところだが、
物語のスリリングな展開と、
整合性の高い考察が作品に与えられており、
思わず唸ってしまった。
人類の発生から現代まで
ぐぐっとストーリーに組み込んだ大作だ。


三宅はこの作品のストーリー展開を
全く想像出来なかった。
予定調和などないし、
ナンセンスな作品でもなかった。


自分に想像力がないということを思い知らされ、
打ちのめされもした。



それぞれの巻を
ワクワク、ドキドキと
固唾を飲んで読み、
最終巻でいたく感激させられた。
そして少しだけ泣いた。


映画を観たような感覚である。



少しでもSFに感心があるなら
ぜひ読んでみてもらいたい。
そのときは1〜4巻を一辺に買わずに、
1冊づつ期間をかけながら読むことを
お勧めする。



このマンガに出合えて
ラッキーだった。



月に想いを馳せて・・・。