先週末に親戚たちと一緒に網走を訪れた。
寒いながらも晴れ渡り、
網走沿岸が知床半島まで続くのが
きれいに見ることが出来て
一同そろって感嘆の声を上げた。
むかし家人に
オホーツクにある山々の遠景を見ながら
説明をしたことがある。
「あれが斜里岳だ」
「地図だと藻琴山の方向だけど」
間違えたのである。
誰にでもあることだ。
でも口惜しかったので、
「心の斜里岳さ」
と云ったらゲラゲラと笑われて
10年以上前の話なのに
いまでも家人は何かある度に、
「あの山も心の斜里岳?」と三宅を茶化すのであった。
週末の斜里岳は
雲がかかって見えにくかったが、
三宅の伯母がこう言った。
「あれが斜里岳よ」
家人はニヤニヤして三宅に視線をくれていたが、
伯母は間違っていなかった。