誠に恥ずかしい話だが、
どうやら三宅は一般的に見て
『歯医者』に見えぬらしい。
いつだったか道路に財布が落ちていて
近くの交番に届けたとき、
お巡りさんに「仕事は何してるの」と
訊かれたので、
「歯医者です」
「歯医者の事務員?」
「いえ、歯医者の・・・」
「歯科技工士?」
「歯を削る歯医者をやっております」
「・・・・・」
お巡りさんはちょっと困惑していたようだが、
落とし物の受理を淡々と進めた。
また別の日に
スーパーで店員に間違えられ
「マヨネーズはどこなの?」と
ご婦人に訊かれ一緒に捜した。
よくある話である。