家族と外食に行くと、
時おり『お勘定』は暗算大会となる。
三宅とチョコを除く家族皆が[そろばん]を習っており、
数字が並べばいきなり『エアそろばん』が始まって
答えを言い争うのであった。
果ては車の中で
前方を走る車のナンバープレートで
暗算を始める始末なのだが、
いつも置いてきぼりになるのは
『そろばんを習ったことのない』三宅であった。
実家の母もそろばんが出来るが、
なぜ三宅に習わさなかったのかと聞くと
帰ってきた答えは一言のみであった。
「だって習わなくても出来るでしょ」
出来ぬ!