院長の「なんていうか」日誌

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遠い話


先日常連のKくんが久しぶりにやって来た。


幼少の頃から三宅の歯科に通って、
涙々に健診を受けたものだが、
今では中学生になって三宅より背が高くなった。


「小さい頃のこと覚えている?」


「ええ、よく泣いていましたよね」


頼もしい体つきで
三宅よりも太い声のKくんは
はにかみながら、
かつ爽やかにそう応えた。


三宅には彼の涙が忘れられないが、
彼にとっては遠い過去の話の様子である。



なんだか歳をとった気がするが本当か?