院長の「なんていうか」日誌

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スターウォーズ フォースの覚醒(2015・アメリカ)※ネタバレ注意!


まさか続編が!
この映画の製作が発表された際に
正直驚いたものだ。


このシリーズを作り上げた
ジョージ・ルーカスは、
エピソード4、5、6。
そして1、2、3を制作した後に
『もう作りません!』と宣言していたのである。


しかしスターウォーズの版権を
ディズニー社が買い取って
即座に続編の制作が決まった。
まさにウルトラCとはこのことか。


その幻のエピソード7が
公開されて1ヶ月が経った。
公開初日にジェダイの格好をし、
ライトセーバーをぶら下げて
観に行こうかと思ったが
さすがに50手前の男のやることではないと諦めた。


クリスマスから正月を挟んで
様々な用事のために
今日まで観に行くことが出来なかったが、
半ば強引に観に行ったのである。


さあこの後はネタバレを含むので、
未見の方はここまでにしてほしい。


      ◆


ジャクー(惑星?)に住むレイは
墜落した戦艦から部品を漁って
安く買いたたかれる毎日であったが、
彼女にはこの場所を離れられない理由がある。


レイはBB-8という謎のドロイドと出会う。
このドロイドはある機密を持っているのだが、
それを追う「ファーストオーダー」なる帝国軍の残党、
その指揮官カイロ・レンが機密を持つBB-8を付け狙う。


ファーストオーダーから脱走した「フィン」とともに
襲撃を受けながらも宇宙船を奪って
宇宙に逃げ出す2人とBB-8。
ところがその船の名は『ミレニアムファルコン』であった。


執拗に追いかけるカイロ・レンから
2人は逃げ延びることが出来るのだろうか・・・。


      ◆


タイトルを映画館で観て感激した。
三宅はエピソード1、2、3を映画館で観なかったので、
スターウォーズを映画館で目の当たりにしたのは
実に30年ぶりである。


旧キャラクターが出ることは
あらかじめ告知されていたので、
第6作からバリバリ繋がっているのだろうと
タカをくくっていたが、
開幕のロールの1行目で三宅の予想は破れた。
この映画は新しい世代の物語なのである。



これもネタバレ映像「家」


しかしファンサービスは旺盛。
旧キャラクターが満を持して登場し個人的に息を飲んだ。
みんな年を重ねたが「あの」メンバーなのである。
三宅は思わずホロリとしてしまった。


ジョージ・ルーカスマーク・ハミル
ハリソン・フォードに「歳をとったら続編に出てくれよ」と
30年も前に言っていたそうだがら恐れ入る。
映画の話が持ち上がっときも
主要メンバーは皆即答でOKしたと報じられている。


これが凡庸な監督なら
よくある『みんな元気に暮らしていますヨ』という
可も不可もない続編になるのだが、
そこはヒットメーカーJ.J.エイブラムス監督が
マニアックになりすぎず厚みのある
映画に作り上げている。


どちらかと言えば第1作目のエピソード4を
周到している様にも思えるが、
わざと『定石』を外すようなカメラワークなど
思わず唸らされる。


強いて言えばジョージ・ルーカス色は
ずいぶん抑えられており、
旧作を知っているとずいぶんテイストが違うと感じる。
特に場面の切り替わりは彼のそれではない。
御本人も「私は何もしなかった」とコメントを
残しているくらい。


この映画はエンターテイメントとして十二分に楽しいし、
魅力ある新キャラクター達が
銀河を駆け巡る爽快な映画だ。
ミレニアムファルコンが宇宙だけでなく、
いろいろ「どったんばったん」するのも見所。


謎はたくさん残る。
このあと来年にエピソード8の予定だから、
徐々にネ♡といったところか。


「そんな!」というシーンもあって
正直気持ちの整理が付かないが、
映画は続くのだとはっきり分かる終幕を迎えると、
これまた泣けてしまった。
続編作品が時の流れを感じさせるのは
案外に難しいことだが、
この映画の中も外も30年経ったのである。



もう一度映画館で観たい。