師匠から良書を教えてもらった。
「これ効くよ!」
それがこの『ゆびたこ』である。
指しゃぶりを題材にしたこの絵本は、
主人公の女の子が[やめられない]指しゃぶりについて
母親から止めるよう包帯を巻かれたり、
姉が「アンタのためだ」と指にワサビを塗られたり、
父親に正座させられ叱咤されるところから始まる。
冒頭のこのシーンが個人的にとても怖いのだが、
三宅の娘が言うにはこの後登場する
「ゆびたこ」がものすごく怖いのだそうだ。
指しゃぶりによって主人公の指に出来た「ゆびたこ」が
次第に大きくなり話し始めるのである。
「指っておいしいよ」
確かに怖い。
実際に指しゃぶりを強くする子どもには
指にタコができるので
一目瞭然なのである。
むかし読んだブラックジャックの中で
『人面瘡』という話で、
身体に出来たコブが喋り出すという
話がチョー怖かったのを思い出した。
これよりも怖いのが「ゆびたこ」だ。
この本は待合室の本棚に置いた。
いらしたさいには恐る恐る手に取ってほしい。
でもやっぱりワサビを塗る
主人公の姉の顔が忘れられなく怖い・・・。