東京からの帰り。
三宅の座席は当然の如く窓側であった。
さあ離陸前にカメラのチェックを行おう。
アンド、家族へ搭乗のメールを・・・
などと忙しくしていたら、
乗客の最後に機内に入ってきたのは
どうみても有名な政治家であった。
もちろん総理大臣ではない。
『あー、同じ飛行機なんだ』
そう思っていたらなんと
三宅の隣に座ったのである。
テレビで観て三宅が知っていると言っても
挨拶するのもなんだかヘンだし、
プライベートだと失礼になりかねぬ。
なんだか急に居心地が悪くなってしまった。
別に悪い事をしているわけでもないのだが、
窓の外の写真を撮っている場合ではないのではないか。
そうこう考えているうちに飛行機は離陸した。
とりあえず離陸時には欠かさず写真を撮る。
モーションを小さくするよう心がけたが
どう見ても挙動が窓の外を見る子どもであった。
政治家は紳士であった。
座席に落ち着くないなや、
難しそうな本を取り出して静かに読書されてた。
雰囲気の良い方である。
CAの方が2回挨拶に来ていた。
そういうものなのか!と感心しているうちに、
飲み物のサービス時間になった。
CAさんがメニューを三宅に差し出すと、
隣の政治家が三宅より先に緑茶を指差ししてきて
ちょっとビビる。
VIPが先でいいンですけど・・・。
仲良く緑茶を隣同士で飲みました。