院長の「なんていうか」日誌

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診断名


先日のこと、三宅は健康診断を受けた。
いい歳になったのもあるが、
一組織のリーダたるもの
健康面に留意するのは大事であろう。


血液検査の他、
レントゲンは検査着を着用して
胸部・腹部を撮影した。


ちなみにあのレントゲンフィルム台に
『抱きつくような』格好は、
いつも複雑な気持ちになる。


血液検査は結果待ちだが、
レントゲンが出来てきたので
主治医の説明を受ける。


主治医は三宅の顔をまじまじと見て、
モニタに映し出された腹部レントゲンの濃度を上下させ、
複雑な顔をした。
何やら怪しい雰囲気・・・。


同じレントゲンでも歯以外は素人な自分だが、
三宅の右腰の当たりに不透過像が広範囲に見えて、
さすがにギョッとした。
そうしているうちに主治医が神妙な顔をして
三宅の目を見てこう言った。


「・・・カイロ、貼ってますね?」


そうだ!昨晩は冷え込んだので
腰痛対策でカイロを腰に貼っていたのである。
確かに不透過像は四角い。
撮り直しかと思ったら主治医はこう続けた。



「あなたの診断名は『冷え性』です」