夏休みも中盤。
医院にやってくる子どもたちに聞けば、
多くの子どもが宿題を終えている。
三宅は休み終了前ギリギリ派だった。
今は真面目な子どもが多くて、
自分で切り出したのにちょっと恥ずかしくなる。
自由研究も悩みの種であったが、
結局親に手伝ってもらったものである。
工作とか絵とか。
どれ、三宅も自分の子どもにも手伝ってやろうと申し出たら、
「大丈夫」とあえなく断られてしまった。
父親の威厳も何もなく用無しであった。
待てよ。
父親に手伝わせた三宅は
もしかすると親孝行だったかも。
本人に聞けないのが残念。