院長の「なんていうか」日誌

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立体


三宅が子どもの時分、
多くの時間をプラモデルかブロック、
もしくは粘土で遊んでいた。
つまり立体が作りたい子どもだったのである。


幼稚園時代に粘土で作った
ステゴサウルスは今思い出しても出色の出来で、
担任であるノト先生の驚きを買ったものだ。


そんなわけで、
アイスクリームを食べるにもそのヘラで
多面体を作りながら食べたり、
ガンダムのプラモデルで賞を取ったりしたので、
少なからず腕には自信があった。


時は流れて歯科大に進学する際に、
父が三宅の器用さが役に立つだろうと言ってくれた。
しかし入学して歯の模型を作るようになると、
三宅は器用でもなんでもない、
タダの人だったことが明るみに出た。
もっと器用な同級生がゴロゴロと居るのである。


ここで鼻が曲がったのではなくへし折れたのだ。
要するに、人の何倍も歯を削る練習を
せねばならなかった。
しなければこの業界で生存が認められないものだと、
ずいぶん後になってからわかった。


結局器用ではなかったが、
仕事は楽しい。