ひょんなことから昔懐かし「ウルトラセブン」のCDを買った。
当時のサウンドではない。
オーケストラで新規に「交響曲」として録音したものだ。
なんといってもすごいのは、
当時と同じ作詞家が指揮しているところではないかと思う。
サウンドトラックが好きな三宅としては、
昔の映画音楽の新録音を聴いてみたら、
アレンジが全く違っていたり、
何か違う状態になっていることが多くて
がっかりしてしまうことがしばしばある。
そんな杞憂をよそに、
このCDはオーケストラでありながら、
当時の「ウルトラセブン」そのものなのである。
不穏なメロディから始まり、
やがてシンバルの音が全体を覆って、
TVのタイトルにあった主題歌に
高らかに流れ込むのだ。
「セブン、セブン、セブン・・・」
歌詞を口ずさむことはない。
そう言うよりあまりにも素晴らしく、
自分の身体の隅々までその旋律が行き届いて
しばらく言葉を失ってしまった。
ホルンによって合いの手が入るってことが、
今更ながらすごいと思う。
幼少の頃に散々再放送で視聴した
子ども番組が自分の奥の方に
脈々とそのリズムを持っていることがわかる。
聴いていると元気になるのだ。
いい歳してウルトラセブンかと
思わないでもないが、
身体がそう反応するのだから
この感じは大事にしたい。
それにしても一番心にヒットするのは、
セブンが磔になった時の音楽とは、
我ながら意地悪なのだろうか。