院長の「なんていうか」日誌

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お留守番

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今日は三宅以外の家族が

夜にならないと帰ってこない日だった。

思えばそんな日はここ数年ないことであった。

 

何かの物語のシチュエーションであれば、

その主人公は家族がいないことに

思い切りのびのびと

好きな趣味でも始めるのだが、

しばらくすると趣味にも飽き飽きして

独りである寂しさに嘆き悲しむのである。

 

三宅はというと、

除雪をしながら犬の散歩を行い、

診療室の片付けをし、

消耗品の買い出しと補充を行う。

これいつもの休日と同じ。

 

しかし家に帰れば

喋るのはテレビばかりで、

この時とばかりに飼い犬も静かであった。

 

6時間くらい何も話さないでいると、

自分の役割がなんだったかぼやけて来て、

大人だか子どもだが、

男だかなんだかどうでもよくなって来る。

食事もいらないかも・・・。

 

誰か対象になる人物がいて、

初めて三宅の役割が生まれている。

そういう自分の受け止めなのであった。

これではドラマで独りになる主人公そのものだ。

 

あまりに無機的な時間が過ぎたので、

叔母に会いに行き1時間ほど話す。

父も伯母もそうであったが、

人生はなんたるかと言葉の端々に出て来るので、

血筋を感じずにはいられない。

 

時間がありすぎてもね。