喫茶店にて

小さい頃に土曜日となると

毎週と言っていいほど

三宅の父は喫茶店に出かけては

コーヒーを飲んだ。

食べるのはもっぱら

三宅の役割である。

三宅も自分の記憶のある

父の年齢に近づいて、

喫茶店に行きたい気持ちが

わかる様になってきた。

この件について

父と話してみたいものだが、

それは叶わない。

なんとなく父が言うことは

わかる気がするのだが。