寝てばかりいたわけではない。
それなのに『寝正月』と聞くと、
寝床から出ずにウダウダと家で過ごしていたように思える。
辞書に書いてある意味はこうだ。
「正月にどこにも出かけず、家でゆっくりと休息すること」
とすると三宅は寝正月だっただろうか。
買い物には出た。
スーパーで続々と患者様に会って、
挨拶回りのようでもあった。
庭で写真を撮った。
スズメが機嫌よく撮らせてくれた。
診療室で歯科衛生士から指摘された、
「コンセントが使いにくい」を解消すべく
延長コードを設置した。
これは仕事か。
延長コードの点で寝正月ではなくなったか。
それとも三宅の趣味の範囲やもしれぬ。
やはり寝正月か。