コーヒーの頃

 「地獄のように熱く悪魔のように黒い」

とコーヒーのことを言ったのは誰だったか。

黒いことはコーヒーの本分であるからいいとして、

三宅はネコ舌で地獄どころか

普通のコーヒーでもフーフー。

ストライクゾーンは狭い。

そもそもコーヒーは

たくさん飲めないタチなのであるが、

時々無性に飲みたくなるのである。

父も週末には必ず喫茶店に行っていたものだ。

自分もそういう頃になって来た。

コーヒーに救われたことがある。