「スターウォーズ 善と悪の哲学」は
スターウォーズのファンブックではない。
読むまでファンブックだと思っていたが、
紛れもない哲学書であった。
哲学書なので、
カントとかサルトルとかユングが登場する。
普通の哲学書と異なるのは、
『スターウォーズの一場面』から
哲学の側面を解説しているという点である。
そこが大変わかりやすく興味深い。
なぜ帝国が生まれて維持されているのか。
どうしてアナキンがダークサイドへ堕ちたのか、
などと映画を観ていたら誰もが印象に残る様なシーンを
哲学の例をもってして解決しているのである。
もう一度言うが、
ファンブックではなくこれは哲学書。
「フォースは禅である」などという
解釈も納得できる内容だ。