詳しくはもう判らないのだが、
他界した父は挽肉が嫌いであったと思う。
三宅の祖母、父の母親の得意料理がロールキャベツで、
父が嫌というほど食べたと聞いたことはある。
それが理由で挽肉が嫌いだったかどうかは謎である。
ところが息子はハンバーグが大好き。
シュウマイもギョウザも大好き。
そんな挽肉好きな息子を見て、
父の目から皮肉に映ったのか、
別に気にしていなかったか
どっちなのだろう。
三宅にハンバーグを勧めたのは
父だと記憶しているので、
この点で矛盾しているのである。
もっとも、
父がを重ねるうちに
挽肉が嫌いになったのかもしれない。
どうでもいい話かも知れぬが、
三宅の年齢が上がるとともに
父の嗜好に似てきていると感じる昨今、
ハンバーグが食べられなくなるのではないかという
恐れにも似た情動である。
・・・そんな大したものではないか。