現代の夕方のテレビは奥様方向けのワイドショーか
情報番組がひしめき合っているが、
三宅が小さい頃は子ども向け番組が必ず流れていたものだ。
もちろん再放送ばかり。
その中でもおそらく最も再放送されたのが
「トムとジェリー」だったであろう。
三宅はそれを延々と観ていたので、
その台詞のほとんどを
いまだに覚えているほどだ。
しかし現時点で手に入るものは
後年にアフレコし直されたものであり、
その際に声優も変更されたため、
三宅がそれを観ると強く違和感を感じるのである。
三宅がトムとジェリーの話で
1、2を争うほど好きなのがこの、
「なにがなんだかわからない(1957年)」である。
ほとんどこれっきりと言って良いことだが、
この回だけトムがジェリーに勝つのであった。
驚くことに完勝である。
◆
トムのところへ一通の手紙が来る。
従兄弟のジョージがトムの家に泊まりにやってくるのだが、
彼はネズミがことのほか苦手だという。
恐々とやってきたジョージに気付いて
ジェリーは調子に乗るが・・・。
◆
時間がある方は上にリンクした動画を観ていただきたい。
三宅が観ていた最初の声優が演ずる動画である。
今でも観ることができるなんて良い時代になったなぁ。
ちなみにトリビアだが、
後年に違う声優さんでアフレコした時に、
従兄弟のジョージをあてたのが
旧版のトム役「八代駿 氏」である。
この時のトムは肝付兼太 氏(2代目スネ夫で有名:八代氏は初代スネ夫)だが、
この逆転現象を、お2人はどう思ったであろう。
旧版のジョージの声が誰だか調べても
わからなかったが、
この方が抜群にうまい。
「ぼかぁ、ダメなんだ・・・」
なんて言うのだが気弱さが
十分に表現されていてゾクゾクする。
三宅にとってジョージはこの方だけであり、
子ども向けとは思えぬ熱演だ。
きっと名のある人だ。
以下に新版をリンク。
アポン!