大詰め

暑い最中に歯科衛生士学校の

臨床実習も大詰めである。

もう数日しか残っていない。

学生を預かる訳だから、

とても疎かにはできない。

しかしもう10年で100名以上実習生を見てきたが、

誰ひとり同じ学生はいなかった。

あたりまえか。

「みんなちがって、みんないい」とは

何かの歌だったかと思うが、

みんな違っているので策を練る訳にもいかず

正面突破ばかりである。

学生がやってくる期間はまちまちなのだが、

結局は十分に教えるもことができなかったという

反省ばかりであった。

学生は有難い存在である。

手を合わせたくなっても、

足を向けて眠れないと思っても、

それは正しい。