トムとジェリーの生みの親『ウィリアム・ハンナ』が
後期に製作したのがこの「恐怖の白ネズミ」だ。
あまり話題にならないが個人的に心に残っている名作だ。
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いつものようにジェリーが冷蔵庫を物色していると、
トムが来てコテンパンに追い払われてしまう。
余裕のトムがラジオのスイッチを入れると、
緊急放送が聞こえてくるのだった。
『研究施設から白ネズミが逃げ出しました!』
この白ネズミは街中を吹き飛ばすような爆薬を飲み込んでおり、
ちょっとした衝撃で爆発するというのであった。
同じくラジオを聴いていたジェリーは、
自分の身体を白くしてトムを脅かすのだが・・・。
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ジェリーが白くなってから形成逆転して、
慌てるトムがとても面白い。
アイロンのくだりは小さい頃の三宅も笑ったが、
今観ても笑える。
ネタバレだが、
本物の『白ネズミ』を見つけたときの
トムの表情がたまらない。
さらにその後に再度ラジオ放送を聞いたときの
トムの表情の変化に注目である。
そうしてラストシーンに
はじめてトムが喋るときの表情も必見だ。
この画力は素晴らしい。
これを観て三宅はトムに同情してしまうが、
おそらく本国のアメリカ人は同情などしないのではないか。
きっと日本人の方がトムを愛していると思う。