院長の「なんていうか」日誌

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恐怖の白ネズミ(トムとジェリー:1953年アメリカ)

 

トムとジェリーの生みの親『ウィリアム・ハンナ』が

後期に製作したのがこの「恐怖の白ネズミ」だ。

あまり話題にならないが個人的に心に残っている名作だ。

 

         ◆

 

いつものようにジェリーが冷蔵庫を物色していると、

トムが来てコテンパンに追い払われてしまう。

余裕のトムがラジオのスイッチを入れると、

緊急放送が聞こえてくるのだった。

 

『研究施設から白ネズミが逃げ出しました!』

 

この白ネズミは街中を吹き飛ばすような爆薬を飲み込んでおり、

ちょっとした衝撃で爆発するというのであった。

同じくラジオを聴いていたジェリーは、

自分の身体を白くしてトムを脅かすのだが・・・。

 

          ◆

ジェリーが白くなってから形成逆転して、

慌てるトムがとても面白い。

アイロンのくだりは小さい頃の三宅も笑ったが、

今観ても笑える。

 

ネタバレだが、

本物の『白ネズミ』を見つけたときの

トムの表情がたまらない。

さらにその後に再度ラジオ放送を聞いたときの

トムの表情の変化に注目である。

 

そうしてラストシーンに

はじめてトムが喋るときの表情も必見だ。

この画力は素晴らしい。

 

これを観て三宅はトムに同情してしまうが、

おそらく本国のアメリカ人は同情などしないのではないか。

 

きっと日本人の方がトムを愛していると思う。