歯医者のライセンスを取った30年前のこと。
三宅はスノーボードに熱をあげており、
こともあろうに夏休みを利用して
南半球に飛んだ。
スノーボードを持って。
後にも先にも南半球に行ったのは
これが初めてであった。
ニュージーランドはクライストチャーチに到着した三宅は、
ともかくお手洗いに入って、
水の流れがどちら巻きなのかを確認する。
おお、確かに日本とは逆の時計回りであった。
感激である。
聞いてはいたが、
本当に逆なことを目にすると
あらためてビックリする。
しかし次の瞬間に飽きてしまった。
物理学的な意義はさておいて、
どちらにせよ三宅の活動に
変わりはなかったのである。
クイーンズタウンという
観光地で宿泊をしたら、
街並みが故郷に似ていて馴染み深く、
北海道にいる気持ちになった。
なんのこっちゃ、と当時は思ったが
結局はそういう街が好きである。
また行ってみたいものだ。