院長の「なんていうか」日誌

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善人エド(1955年アメリカ 原題:Field and Scream)

その昔、

トムとジェリーが平日の夕方に放送されていた頃、

30分のうちの中間でトムとジェリーが出てこない話のことを

『まんなかのやつ』と呼んでいた。

 

その中で三宅が気に入っているものの1つがこの

『善人エド』である。

 

この話は日本で発売されているこの手のDVDで

収録されることはなかった。

なぜなら今風に言うと、

ものすごく『ブラック』だからである。

 

アメリカの平凡な男『エド・ジョーンズ』の趣味は「狩」。

その狩猟生活はフィッシングからカモ打ち、シカ狩りと多彩だ。

彼の絶え間ない努力のあり方が短編アニメで描かれる。

 

あらゆる場面でシュールでありブラック。

カモ打ちでライバルに秘密で打とうとしたら、

そこら中から一斉射撃が行われるとか、

カモ笛を使ってカモをおびき寄せようとしたら

逆にカモに笛を吹かれてしまったり、

ほとんど狩はうまくいかないのだが、

ドラえもんが出すようなひみつ道具が出てきて可笑しい。

 

シカ狩りのパートがブラックなので、

ディスクには入らなかったのだろう。

そういうブラックなアニメを

小学校低学年から観てた三宅って、

今思うと微妙である。

 

しかしこの短編アニメは大人用だ。

そもそもトムとジェリーも

大人向けの風刺アニメなのだ。

 

お時間がある時にどうぞ。