院長の「なんていうか」日誌

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トップガン マーヴェリック(2022年アメリカ)

アメリカの俳優トム・クルーズが主演した

『トップガン(1986年)』は

当時の全米興行成績トップになり、

クルーズやメグ・ライアンなど若手俳優の出世作となった大作だ。

 

あれから36年経って

いよいよその続編となる『トップガン マーヴェリック』が公開。

長年幾度となく続編の話が持ち上がったそうだが、

すべて権利を持つ人物が断ってきたそうである。

そう、クルーズ本人が。

 

満を辞して製作されたこの続編は、

2010年から製作が始まったというから恐れ入る。

2019年公開予定だったが諸般の理由で

今年2022年になった。

遅ればせながら映画を観てきたので感想を述べようと思う。

 

            ◆

 

ピート・ミッチェル(トム・クルーズ)、

コールネーム『マーヴェリック(はぐれ馬)』は

いくつもの勲章を持つ海軍のキャプテンである。

彼は昇進も除隊も拒み続ける変わり者として知られ、

幾度となく上官の命令も聞かずに無茶をしてクビ寸前。

 

しかしかつての同僚に助けられ、

ノースアイランドの海軍基地で

エリート・パイロットチーム「トップガン」で教官になり、

NATO条約に違反する国家の核施設を

破壊する様に命令が下る。

 

思わぬ転属に動揺するピート。

チームにはかつての同僚の息子がおり、

しかも「帰らぬ者が出ます」という

超危険な作戦の指揮をとるためだ。

ピートは若い12人のパイロットたちに厳しく教え込むが、

互いに張り合うチームは険悪な状態に陥る。

 

敵国の動向で作戦日が早まってしまい、

チームも完全とは言えない。

悩むピートに司令官から呼び出しを受ける・・・。

 

 

      ◆

 

何はなくても戦闘機のシーンは

いずれも息を呑む。

大胆で精巧。

ほとんどが本物の戦闘機を用いており、

そのリアルさと言ったら半端は全くない。ガチだ。

CG全盛の映画が皆安っぽく見えてしまうほど。

 

役者たちは戦闘機に乗るために

5ヶ月間の特別訓練をこなしてから戦闘機に乗っており、

戦闘機で旋回しながらG(重力)に耐え演技しているのだ。

本当にクルーズの顔が歪み、

うめき声をあげながら気を失わない様

必死に堪える姿に度肝を抜かれ、

後半は手に汗を握りっぱなしである。

 

さらに脚本も素晴らしく、

続編にありがちな『1作目とは主人公の性格が違っている』

などは微塵もなく、

スムーズにヒューマンなドラマが進む。

登場人物たちもキャラクターが立っており、

全員に見せ場があって、

かつ物語に破綻が見られないのだ。

これはすごいことだ。

 

2作目がこんなに優れている作品って、

ちょっと思い浮かべられない。

ゴットファーザー2、

トイストーリー2くらいか。

 

これは劇場で見るべき作品だ。

クルーズが目指す映画は常に『体験』であり、

できるだけスクリーンの大きなところで観ると、

彼の思う様に体験する事ができるだろう。

ディスクを待っていたら損してしまう。

 

現在も公開中だが日本で70億円、

全世界ですでに1000億円の興行成績だそうだ。

それもそのはず。

アメリカ軍の全面協力もあって、

いくら製作費がかかっているか想像できない。

今後同じ内容では製作できないと思われる、

エンターテイメントとして突出した力作だ。

 

劇場ですよ。ぜひ。

 


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