院長の「なんていうか」日誌

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夜道

子どもの頃から夜道が怖かった。

特に冬である。

どこか寂しい。

 

父に連れられて夜の銭湯から帰ってくるのが、

楽しくもあり、怖くもあった。

家族と一緒で嬉しいが、

それこそどこかからオバケが

出てくるのではないか、

ひとり道に迷ってしまうのではないかと

恐れていたのである。

 

闇に恐れを抱くのは、

生き物としてそう不思議なことではない。

 

そう言い聞かせて夜道を歩く。