院長の「なんていうか」日誌

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運動会の顛末

「今日、降らないとイイですね。」



今朝学校へ行った際に
何人かの方とこんな会話をした。
雲はさほど低くなく、
このまま降らずにいるのではないかと、
[いつもの]能天気な予感がしたのだ。


しかし、
7時30分に自分の子供を
学校へ送り出すとき、
既に[ポタポタ]と雨が降り出した。




8時30分。
学校に到着すると
すでに[しとしと]と雨は降り、
学校のグランドは
一面に傘の花であった。



三宅は運動において
まるで音痴である。
小学校の運動会の徒競走では
5番以外取ったことはない。
もちろん<5人走って>である。


この年代だと特に男は
走るのが速いヤツが人気者である。
三宅の小学生時代は
ビリでゴールするのは
恥ずかしかったし、
親に顔向け出来なかった。

自分の番には、
靴が合ってないとか、
今日は調子が悪いからとか、
早く走れない理由を考えながら
ゴールするだけであった。


自分の子供が走り、
三宅の能力を受け継いで
しまっているのを
目の当たりにすると、
「オレが悪いな・・・」
と思えてならない。
逆に子供に顔向け出来ぬ。


ちょっと考えれば1番でも
ビリでもどうということは
ないと思うのだが。



そんな感傷に浸っていたら、
ますます雨足が強くなり、
ついに[ザーザー]と
降り始めてしまった。




観覧席では傘に潜り、
濡れないために
1センチたりとも動けない有り様で
観客は皆無言になった。
もっとも、10人も入るかという
テントを張ってラーメンを炊いて
談笑する強者もいた。



そうしているうちに
場内アナウンスで
先生方が集められ、
結局、運動会は午前の部で中止に
なってしまった。
観客席からは[ホッ]と
安堵の溜息が漏れたが、
準備や練習を重ねてきた
児童や先生方は無念だったであろう。


終了のアナウンスが流れ、
壮大な撤収がはじまると、
校長先生は半ば詫びるように
観覧席の幾人かの保護者たちに声をかけていた。
ありがとう先生方。
だれも悪いようには思ってません。



それでも、
子供たちは元気に走り回り、
躍動感ある
いい運動会でした。




また来年。