院長の「なんていうか」日誌

みやけゆう歯科医院のオフィシャルページ

ターミナル


三宅の飛行場の記憶は
女満別空港から始まる。
父は飛行機が好きで、
出張などがあれば
よく女満別から飛んでいたと思う。



三宅の覚えている女満別空港
現在によくあるコンビニよりも小さく、
今のJR北見駅みたいな雰囲気だった。
搭乗口はあっても、
ちょっと空港ターミナルの裏に回れば、
なんの柵もなく
当時の飛行機「YS-11]が
すぐ触れる距離に駐機していた。
今思えば信じられないが、
本当にそんな感じだった。



ラブ・アクチュアリー
という映画の冒頭で、
飛行場に集う人々が映し出され、
再会を喜びあう人々や
別れを惜しむ人、
人の目を忍ぶ人が集う。
飛行場のターミナルは
人生の縮図の様であると
名優ヒュー・グラント
ナレーションで語る。




三宅は一様に
ターミナルに来ると
どこか寂しい気持ちになる。
ターミナルは別れの場であるように
しか思えないからである。
父や東京の叔母を何度も
見送った記憶がそうさせるのであろう。
親しい人は空港まで
送りたいのである。
親しい人は別れるのが
寂しいのである。




今日は先週から
北見に来ていた
家内の母親を飛行場まで見送った。
昔からするとターミナルの
送迎デッキから
飛行機まではかなりの距離である。
搭乗口で空間を隔ててしまえば、
そこが別れの時だ。


またそれが良いのかも知れぬ。