飛行機の座席を選べる時代である。
ほんの数年前までは
空港のカウンターで
すべてが決められていたのだと思う。
「あいにく通路側しかございません。」
そんな事を空港で言われて
以前はがっかりしたものだが、
要するに窓側が好きなのである。
窓側でなければ損をした気持ちになる。
四十過ぎのオッサンが
「窓側が好きです」というのは
チョット恥ずかしい。
ゆえに窓側の栄冠を勝ち取った
妙齢のご夫人が
座席に座るないなや
ブラインドを下げ、
窓の外を一瞥もしないなどという様を
通路側の三宅から見ると
完全に敗北した気分となり、
精神衛生上よろしくなかったりする。
旅は行程こそ旅であるから、
各人がどの様に過ごそうが
よろしいかと思うのだが、
しかし割り切れぬ。
窓の外を見たほうが
楽しいと思うのだがなぁ・・・・。
