昭和大学歯科病院は
三宅が大学卒業後に研修医として
勤めた病院である。
今回学会の打ち合わせで
何年ぶりかに訪れたが、
相変わらずの活気を持った
病院であった。
小児歯科学教室の医局に座ると、
三宅は平成3年の三宅に戻り
鮮明な記憶がよみがえる。
調度品の変更こそあれ、
診察から聞こえる
子どもの泣き声と、
パタパタと走り回る
歯科衛生士達。
奥の研究室では黙々と
仕事をする歯医者たち。
三宅がいた時の部屋と雰囲気は
全くと言っていいほど同じであった。
あのとき学会発表してたら
今のみやけゆう歯科医院は
ちょっと形が違っていたかも知れぬ。
お城のような歯科医院だっただろう。