北見市内のおおよその
幼稚園や小学校、中学校が
今日までに夏休みを終えた。
三宅は小児歯科の専門医であるから
当然のように夏休みが
1年を通しての繁忙期であり、
この夏も暑かったが
診察室も「熱かった」のであった。
今日の午前中は
1人しか子どもが来なかった。
例えが悪いが
戦場のような診察室は
鳴りを潜めたのだ。
三宅の自宅も同じで
子ども達が出払うと
ひっそりとして
急に家が何倍にも広くなったかの様である。
「あー、だれもいなーい♪」
これまた最前線にいた家人は
安堵の息を漏らし、
代わりに三宅は溜息を漏らす。
アウ。