ちょっと題名の変わった本を読んだ。
[「ワンピース世代」の反乱、「ガンダム世代」の憂鬱]
という本だ。
アニメーションの解説書ではない。
よく[団塊の世代]や
[団塊ジュニア]などと
生れた年代によって社会的グループ分けが
メディアなどで取りざたされるが、
三宅はどちらにも属さない生れである。
どうしても属したい訳ではないが、
どこか淋しい。
ところが、
この本で自分が属する世代を発見した。
それが「ガンダム世代」(1960~1969年生れ)である。
三宅が小学生のころに一大ブームとなった
[機動戦士ガンダム]を見て育った
1960年代生れを指す世代で、
少年期に見た(流行った)作品が
その人の人生観を表すという
筆者の考え方である。
対する1978〜1988年代生れの世代を
「ワンピース世代」と定義し、
この2つの世代間の相互理解の
難しさを解いた内容であった。
「ガンダム世代」はタテ社会的思考から
逃れられずに[ニュータイプ]を夢見る。
(ニュータイプ:人の革新によるお互いに分かりあえる能力を持つ人…)
現実を憂慮しながら問題を解決しきれない。
「ワンピース世代」はヨコ社会的で、
みんなと仲良く出来れば良いと考え、
社会的慣習にとらわれず
自分で考え判断することを重要視する。
つまり[ルフィ海賊団]なのだ。
それぞれの年代は相互理解が
難しいとこの本は述べている。
みやけゆう歯科医院の場合で言えば、
「ガンダム世代」は三宅で、
「ワンピース世代」は歯科衛生士たちである。
なかなか問題提起をしてくれる本だ。
どうしたものか・・・。
この本の中で三宅が気に入った箇所は、
「ガンダム世代」は[ニュータイプ]になれず、
「ワンピース世代」は[ニュータイプ]に
なってしまったという論説である。
なんと皮肉な本だろう。
それがどういう意味か、
そして解決策が知りたい方は
どうか本を読んで欲しい。
三宅は気に入った!
- 作者: 鈴木貴博
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2011/06/07
- メディア: 単行本
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