「運休!?」
三宅家が札幌から帰るその朝、
網走へ向かう特急すべてが
悪天候のため運休になった。
北海道の鉄路は雪に強いのだが、
それでも止まるときは止まるのである。
三宅の母が言う。
「こりゃ今日1日ダメだわ」
「15時頃にまで除雪にかかるって言うことは、
15時の特急が動くかも」
そう母親に言ったが
にべもなく返された。
「ムリ」
果たして母親のカンは当たり、
15時の特急は発車したものの、
札幌から1時間ほど進んだ駅に
6時間以上も臨時停車して、
結局深夜に札幌に帰ってきたそうである。
母親の鶴の一声で急いでホテルを押さえ、
三宅家はもう1泊札幌で過ごす事になった。
でもする事がない・・・。