院長の「なんていうか」日誌

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ポラリス


三宅が小学6年生の頃、
家庭学習はノートに『自分の好きな事を書いてくる』
といった自由課題であった。


クラスメイトの誰だったかが、


「今は北極星を中心として天空が回転しているが、
 いづれ8000年も経つとはくちょう座のデネブが北極星になる」


と自由研究してきて担任の鈴木先生を感心させた。
確かに面白い。
だが三宅は悔しかった。
担任の先生に褒められたかったのである。


そんなワケで翌日の三宅の自由課題は
父親に借りた百科事典で
なにやら難しい宇宙の事を書いたと思う。


しかし翌日提出されたクラスメイトの自由課題は
ほとんどが『宇宙』に関したものであり、
呆れたかおもしろがってか
鈴木先生は『D51』という学級新聞に
クラスメイト全員の自由研究の『断片』を載せ、
それを責めるも褒めるもなさらなかった。
そして三宅を落胆させた。


『皆と同じ考えだったなんて・・・』


そんなことをこぐま座北極星を見る度に
懐かしく思い出すのであった。