院長の「なんていうか」日誌

みやけゆう歯科医院のオフィシャルページ

離陸まで


女満別空港に着くと
やはり沢山の便が欠航していた。
公衆電話で自宅に電話し
ネットを見てもらうと
羽田か伊丹に降りるかも知れない
とのことだった。


予定の出発時間を過ぎた後に
出発が決まり、
搭乗手続きをして
出発ロビーに入る。
売店で雑誌を買うと、


「天気よくなると良いですね。」


売店の売り子さんに
声をかけられて
ちょっと驚いた。
嬉しいものである。



機内に乗り込むと
地吹雪で機体が揺れている。
乗ってしまうと呑気なもので、
ブランケットをもらって
窓の外を見たり、
持ち込んだ文献を
読んだりしていた。


窓の外では地上係員の方々が
一生懸命機体に融雪剤(?)を
かけている。
機体が動き出すと、
地吹雪の中を飛行機と共に
歩いてついてくる。
大変な仕事である。


飛行機は滑走路に入ったところで、
翼の上に着氷がないかどうか
副操縦士が確認すると
アナウンスが入り、
三宅より若いのではないかという
副操縦士さんが一礼して
キャビンに入ってきた。
副操縦士さんは
乗客全員の視線を
一気に浴びていた。
これも大変な仕事である。



結局、翼の上に降り積もった雪が
離陸の基準量に合わず
ターミナルへ引き返したのである。
こんなこと初めてで、
空港の黄色い車に伴走されて
飛行機はターミナルへ。



再び地上係員が地吹雪の中
融雪剤を翼に散布し、
エンジンについた氷を
これでもかと
かき取っていた。



再出発の際にも
もう一度戻ってくる事も
あり得ると機長さんから
アナウンスが入る。
すごく丁重だ。


ところが、
滑走路に行くまでに
さっきまでの地吹雪が
ウソのように晴れ渡り、
何もなかったかのように
ヒョイと離陸してしまった。



融雪剤が窓に付いている



本当に沢山の人々の
力によって
飛行機は飛んでいるのである。
歯科医院も歯医者一人では
大した事は出来ぬが、
やはりスケールが違う。
言葉遣いも違う。
やはり「話し方教室」に
通うかなぁ。



富士山


航路は全くといってよいほど
揺れる事もなく、
無事目的地に到着したのである。


どうもありがとうございます。