院長の「なんていうか」日誌

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カウボーイ・ハットの男


今朝6時半の花火の後、
15分ほどして
霧雨が降り始めた。


「えー?」


結局、今日一日の
天気予報はビタリと
的中したのである。



幼稚園に到着すると
ますます降りが強くなり、
父兄たちの間にも
不安な雰囲気が流れていた。
『大丈夫か・・・』
と親の誰もが感じた丁度その時、
園舎から「エイエイオーッ。」と
威勢のいい園児の声が聞こえる。



「いやー、中止にしようかと思いましたが、
 あの元気な声を聞くと、いやはや・・・。」



カウボーイ・ハットをかぶった
園長先生がグランドを回りながら
父兄に声をかけていた。
どうやら父兄の様子を
伺っているようである。


確かに微妙な雨の降り様だった。
雨は止んだり降り出したりを
繰り返している。



その後、園長は
職員室に担任の先生方を集めて
相談の上でこうアナウンスした。



「えー、あいにくの雨ですが、
 せっかくお集まり頂いた上に、
 園児たちのやる気は満々です。
 どうぞ園舎の中でお待ち頂いて、
 9時の時点の雨の具合で
 どうするか決めたいと思います。」



すぐに中止にはせずに
ワンクッション入れたのだと
感心したのだが、
実際には雨天用プログラムが
用意されていて、
園舎内で出来る競技だけ
行う予定だと家人から知らされ
さらに感心した。
2重3重に考えられている。


「ほよーっ」と感心している間に、
遠くからマイクを通さずに
園長の大声が聞こえる。




「雨よ、やめぇぇぇぇーっ。」




確かアラウンド70歳だったと思ったが、
カウボーイ・ハットの男、園長は
なんというか凄い。