学会にはたくさんの
歯医者がやってきて、
郡山のお店のいくつかは
「歓迎：日本小児歯科学会」と
ポスターが貼られており、
三宅もいくつかの宴に参加した。
流石に北海道からの
参加者は珍しく、
３回ほど参加者の前で
自己紹介をする事になった。
「北海道の北見市という街から来た
三宅と申します。」
と、当たり障りなく挨拶をするのである。
初日の宴では
小児歯科医の強者が揃う中で
個々に挨拶をしたが、
三宅の発表する演題を
既に知っていて、
「あ、あの妊婦の発表でしょ。」
と初対面の先生から云われて
正直「ぞっ」とした。
質問でもされたら
答えに窮しかねないのである。
学問は時として狭く深い。
2日目にあった、
これまた違った強者が揃った
会に途中からお邪魔させて頂いた。
どうやら関西以西の先生方が
多かったように思う。
またまた無難な挨拶をする三宅であった。
「・・・ですので、よろしくお願い致します。」
すると奥に座っていた
関西弁の先生が声をあげた。
「笑いが入ってない！」
ヒエ〜
恐るべし関西小児歯科医・・・。
