晴れ上がった北見の青空に
『鳶（とび）』が滑空している。
上昇気流があるのだろうか。
遊んでいる訳ではないのだろうが、
なんとも羨ましいものだ。
『鳶が鷹を産む』
「平凡な親から優れた子が産まれる」
なんて揶揄することわざがあるが、
「鳶」はタカ科なので
子どもが産まれれば
全員が「鷹」なのだった。
『鳶が油揚げをさらわれる』
などと、ことわざによく出るので、
日本ではありふれた鳥である事を
示している。
地域によっては実際に
人間の食べ物を狙うのだそうだ。
『鳶』は［ねぐら］でこそ集団で
寝るらしいが、
日中の行動で群を成す事はない。
孤高の鳥である。
