寒い中で晴れた昼休み。
診療器材の点検で
札幌から業者の方がいらして、
三宅は裏口のカギを開けた。
すると三宅のポケットから
USBメモリが落ちて、
裏口の格子状の廊下のすき間に
落ちてしまった。
安物のUSBメモリだが、
放っておく訳にも行かず
裏口の前で三宅がはいつくばって
メモリが取れないか
長い棒で探っていると
「タタッ」っと何かの足音が。
「ぞっ」としたのもつかの間に
チョコが三宅の下に潜り込んで
『ベロン』と三宅の口元を舐める。
「キャー・・・」
メモリは無事に取れましたが、
チョコに何かを奪われた気持ちである。