札幌で見てきた恐竜展では
三宅が興奮気味に
会場を練り歩いた。
「この恐竜は肉食なの?」
「いやいや前歯がなくて奥歯だけだから草食。
牛みたいな感じ」
などと子ども達の質問に答えていた。
歯医者になって良かったと思う瞬間である。
1つの標本に至っては、
肉食恐竜の上あごの頭骨が
ひっくり返った状態で展示されており、
部分的に歯が抜け落ちた骨を見るにつれ、
『恐竜の年齢的に歯が抜けた』のか、
『死後に他の恐竜に食べられた』のか・・・
と、考えるだけでゾクゾクした。
あまりに太古のロマンいっぱいである。