「ディスクもってるんですけどー?」
先日地上波で放送されていた
『ルパン三世カリオストロの城』を
チャンネルを回している際に映った瞬間に
三宅の子ども達が観出してしまった。
ディスクも何枚も持っているのであるにも関わらず、
放映されていると観てしまうのである。
気持ちは分からぬでもない。
15回目の地上波放送に関わらず、
12.4%という視聴率はスゴイ。
三宅がこの作品を観たのは中学2年生のとき。
当時は相当興奮して観たものだが、
一緒に観ていた父も相当に気に入った様子だった。
ルパンがクラリスの塔に忍び込み、
小さな花束をパッと出して
国旗を付ける瞬間を見て、
「有、男はここまでやらないとダメだ」
と得意げに三宅に云っていたのを
鮮明に覚えている。
当時は何を言っているのか
真の意味は分からなかったが。
三宅の子ども達が観ながら
笑っているのを観てちょっと感慨深いものがあった。
ちなみにこの作品はコメディというか
『おっさん』を描いた映画である。
三宅の今の年齢になってルパンの行動が
腑に落ちる様になったのだ。
ある意味『神』な映画だ。
『神』を真似ようとしていくつかの不完全な
作品を産み出してしまったのは、
神の成せる技である。